2008-01-01から1年間の記事一覧

漢字小委員会、追加案を承認、備考欄には三部首許容を注記

本日開催された第29回漢字小委員会で、常用漢字表の追加字種案が提案通りに承認された。これは191字を追加し、印刷標準字体を基本とするもの。ただし、「曽、麺、痩」の3字について印刷標準字体ではなく簡易慣用字体で示す。ここまでは前回の提案通り。この…

落とし所は三部首許容?

12月16日に第29回漢字小委員会が開催されます。年内開催はここまで。「国語分科会及び漢字小委員会の開催日について」に明らかなように、国語分科会は来年1月27日に開催され、この時に試案(中間答申)を出さなければなりません。となると、残された審議は次…

携帯電話の絵文字は文字なのか?

11月27日のエントリ、「Googleが携帯電話の絵文字をUnicodeに提案」はびっくりするほど多くの人に読んでいただけました。本ブログだけでなく、Google Blogの該当エントリ「絵文字のユニコード符号化: 符号化提案用のオープンソースデータ」にある「この投稿…

INTERNET Watchの連載、完結編を配信

漢字小委員会の傍聴記を書いているうちに書きそびれてしまいました。連載『“情報化時代”に追いつけるか?審議が進む「新常用漢字表(仮)」』の完結編が先週配信されています。 第3部 第10回 ふたたび常用漢字表の改定を考える 第3部 第11回「情報化時代」へ…

第28回漢字小委員会\詳報その2

お待たせしてすみませんでした、昨日のつづきです。 金武委員の発言が重いのは、彼が日本新聞協会という、教育界と並んで大きな影響力をもつ組織から出ているからです。彼の発言の趣旨は、資料2『追加字種・字体」についての基本的な考え方(案〕』(以下、…

第28回漢字小委員会\詳報その1

昨日につづいて、詳報をお伝えしようと思います。以下、傍聴ノートにもとづき再現しますが、いつものようにこれは省略の多い走り書きです。正確には後日公開される議事録をご参照ください。25日のエントリでは、氏原主任国語調査官による「配布資料の説明」…

第28回漢字小委員会の結論は「大筋として、いわゆる康煕字典体で示す」

25日のエントリのつづきです。まず結論から書くと、この回の最も大きなトピックは、標記の通り常用漢字表に追加する文字の字体は、大筋としていわゆる康煕字典体とすることが了承された、ということです。

Googleが携帯電話の絵文字をUnicodeに提案

漢字小委員会の模様について、たくさんの皆さんに興味を示していただいたようでありがとうございます。つづきは時間を見て書きます。まだ皆さんにお知らせしなければならないことは残っている。今回はまた別のお話。国際化の世界でよく知られているエンジニ…

「曽、麺、痩」の3字のみを略字体とする妥協案を提示

11月25日午前10時より第28回漢字小委員会が開催され、前回に引き続き常用漢字表に追加予定の191字を、どのような字体で示すかが審議された。今月11日に開かれた前回では、表外漢字字体表で示された印刷標準字体(いわゆる康煕字典体)とするか、それとも従来…

INTERNET Watchの連載、第6回、第7回を配信

知りませんでした、昨日から掲載されていたのですね。 第6回 漢字の字体史から見た『議員氏名の正確な表記』 第7回 『議員氏名の正確な表記』と人名表記の位相文字

第27回漢字小委員会詳報

この日の議事は、前回における音訓の討議で出された諸問題を協議する前半と、字体を討議する後半に分けて行われた。ここでは後半の議論を詳報する。なお、これはあくまで速報を目的とした当日のノートによる再現であり、一部を省略したことにより不正確な表…

いわゆる康煕字典体とする案が提示、討議は平行線のまま(速報)

本日午後2時より開催された第27回漢字小委員会で、常用漢字表に追加する191字種の字体について、表外漢字字体表(2000年答申)で示されてきた、いわゆる康煕字典体を採用する案が提示された。ただしこの日の討議は賛成と反対が鋭く対立する結果となった。主…

INTERNET Watchの連載、第5回まで配信

いささか旧聞に属しますが、先週の金曜日に第3部第5回が配信され、これにて3回にわけて掲載されるうちの1回分が無事に配信されました。つぎは1週おいて11月10日からはじまる週のどこかで6〜9回が配信される予定です。

漢字小委員会、字体に関するヒアリングは非公開

文化庁国語課にメールで問い合わせたところによると、本日開催の「漢字小委員会・懇談会 字体に関するヒアリング」は非公開とのこと。備忘のため事実のみ書いておきます。

INTERNET Watchの連載、第3部を開始

さきほど担当者から原稿を掲載したとの連絡がありました。 第3部 印刷文字から符号化文字へ/第1回 現代日本の「ゴルディアスの結び目」をほどくのは? 原稿はすでに総て渡してあります。第3部は全部で11回というロングランになります。予定では、1〜5回を10…

漢字小委員会懇談会の講師が判明(速報)

次回、10月27日(月曜日)に開催される漢字小委員会では、懇談会として字体問題に焦点をあてたヒアリングを開催する予定。本日開催された第26回漢字小委員会の終了後、氏原主任国語調査官にお聞きしたところ、その講師名が判明した。マイクロソフト最高技術…

第25回漢字小委員会の審議資料が公開

このところ原稿書きが正念場、というよりケツカッチンだったので、すっかりご無沙汰でした。ようやく一段落しそうなので、そろそろ復活したいと思います。で、一般傍聴者を閉め出して行われた9月22日の第25回漢字小委員会ですが、その審議資料が公開されてま…

芝野さん、安岡さんへのお答え

前のエントリへのコメントが長くなったので、新しいエントリを作りましょう。 まずは、ぼくの原稿を読んでくださったことにお礼申し上げます。その上でいただいたコメントを整理しようと思います。一番大きいと思われる問題の部分は、「第2部 新常用漢字表と…

第2部第5回が公開

INTERNET Watchの連載の新しい原稿が、本日公開されたようです。 なぜUnicode正規化は生まれたか このあたり、もう2ヵ月くらい前に書いていたので、今読むと懐かしいなあ。 ※追記書き忘れてました。今回の分は全部で6回分です。つまり来週の水曜日までつづく…

第2部第2回「常用漢字表の改定で発生する、漢字政策の玉突き現象」に対する訂正のお知らせ

標記の記事について、重大な間違いがふくまれていることが分かりました。編集部に以下のような訂正文を送りましたが、実際に訂正されるまでしばらく時間がかかることが考えられます。そこでこちらで一足先に公開することにします。

はてなのサーバは異体字シーケンスをどう解釈するか

箸󠄁箸󠄀辻󠄀辻󠄁厩󠄀厩󠄁厩󠄂厩󠄃厩󠄄厩󠄅 異体字シーケンスをブログに書いてみるテスト。

第39回国語分科会が開催、字種候補案が承認される

本日午後2時より霞ヶ関ビル33階にある東海大学校友会館で第39回国語分科会が開かれ、先日の漢字小委員会で配布された字種候補案が提出、何事もなく静かに承認されました。

INTERNET Watchの連載記事、第2部が連載開始

夕方くらいに掲載されたとの連絡がありました。第1回 常用漢字表に、点のない「箸」が追加されると困る理由第2部はたぶん7回か8回くらいになるはずで、ひとまずその最初の4回分です。つまり来週の火曜日まで掲載がつづくということですか。内容としては新常…

先日の発表の画面資料を公開

『ワークショップ: 文字 ―(新)常用漢字を問う―』での発表「(新)常用漢字表と『情報化時代』」の画面資料を公開しました。 文字コード関連の作成資料集

ご来場御礼

ただ今ワークショップ: 文字 ―(新)常用漢字を問う―から戻ってきたところです。さすがに京都日帰りはきつい。

19日のワークショップ「文字 ―(新)常用漢字を問う―」での配布資料を公開

今度の土曜日に京都の花園大で開かれる「文字 ―(新)常用漢字を問う―」で話をさせてもらうことは既報のとおりですが、そこでの配布資料を公開します。

第24回漢字小委員会が開催、字種に変更はなし

7月15日、午後2時より文部科学省東館にて第24回漢字小委員会がおこなわれた。

INTERNET Watchにて連載を開始

さきほど編集部から掲載したとの連絡が入りました。urlは下記の通りです。_“情報化時代”に追いつけるか? 審議が進む「新常用漢字表(仮)」第1部 第1回 なぜ常用漢字表は改定されるのか? 原稿の意図としては、あまり自分の意見は前面に出さず、なるべく現…

短期連載開始とワークショップ参加のお知らせ

明日から INTERNET Watch にて短期集中連載『 "情報化時代" に追いつけるか? 審議がすすむ「新常用漢字表(仮称)」』を開始します。まず第1部として審議経過を辿る内容で5回連続して掲載します。url等は分かり次第お知らせしますが、今回はRSS配信されるの…

速報 第23回漢字小委員会が開催、第2次字種候補案を提示

6月16日午後2時、文部科学省東館にて第23回漢字小委員会が開催された。示された案は、今回「第2次・字種候補」となり、前回から「素案」が外れた形になっている。内容は以下の通り。