2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第22回漢字小委員会

本日の委員会は、前回の宿題だった「候補から外す字・入れる字」を整理した文書が配布されました。これらの意見及び「文字列頻度数調査」にもとづき素案を見直し、次回に第2次素案を提出するとのこと。ひとまずあと1ヵ月ほどは凪状態がつづくと思われます。

文化庁に聞いてみました

先日のエントリ「「闇」の異体が2つ素案に入っている件」は多くの方に読んでいただいたようです。たくさんコメントも寄せていただきお礼申しあげます。安岡さんからは「常用漢字の「靴」だって入っている」との指摘もありました。悩んでいても仕方ありません…

「闇」の異体が2つ素案に入っている件

早く戦前の人たちが書いていた字体の話に戻りたいんですが、やはり旬の話題から片づけるべきでしょう。期せずして直井靖さんと當山日出夫さんのブログで、同じことが指摘されていますね。先日発表された新常用漢字の素案に「闇」が2つ入っている問題。 常用…

新聞各紙は審議を正しく伝えているのか?

昨日は第21回漢字小委員会でした。霞ヶ関で傍聴して家に帰って、一晩たって朝刊を見たら、おやまあびっくり。うちは朝日なんですが、1面に「常用漢字追加素案220字」と見出しがあり、ご丁寧に「新常用漢字表(仮称)に入れる可能性のある候補漢字の素案」と…

何種類もある「旧字体」(2)

さて、「戦前の人たちはどのような字体で書いていたのか」ということについて考えているわけですが、なかなか「戦前の人たち」のところまで行かず、それ以前のところで立ち止まっています。前回は江守賢治さんの著作に従って、その説をご紹介しました。そこ…

直江兼続の兜の「愛」

もう書かないといったくせに書いてます。ちょっと思いだしたもので。 来年の大河ドラマの主人公は直江兼続だそうですが、この人の兜、前立に大きく「愛」の文字をあしらっていることで有名ですね。

漢字小委員会がいよいよ再開

漢字小委員会(第21回) 今年度からは、もう傍聴の申し込みをしなくていいのかしら? この経産省別館って壁が薄くて声が聞き取りづらいんだよねえ……。せっかく新庁舎ができたのになあ。

何種類もある「旧字体」(1)

うっかりしたことに、今まで「戦前の人たちはどのような字体で書いていたのか」ということについて、あまり真剣に考えていませんでした。戦前? 旧字体でしょ、と。本当はそんなに簡単なものじゃありません。そもそも「旧字体」として括れる明々白々とした単…