2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

できてくるとアラが目立つもので

昨日、印刷屋さんから見本誌が版元に届き、本日こちらに宅急便でおくられてきた。まあ、こんなもんですかね。主線の濃い茶色は明らかに失敗。もっと薄く地色に溶けるような色にすべきだった。巻数のアラビア数字は、ギル・サンズ・ウルトラボールドにすべき…

紙と色を決めよう

前回はデザインのおおまかな骨格が固まり、著者、版元へのプレゼンが終わったところまでだった。これが7月の時点。 当初、版元から言われていた日程は、カバーのイラスト発注が9月いっぱい(ラフなデザインがここで完成)、カバー入稿が10月中旬、そして発売…

印刷の立ち会いに行ってきた

前日さんざんケチな文句を付けたが、結果からすると上々、懸念は杞憂に終わった。色校の時、どうも薄く白っぽく刷り上がり、「なんだこりゃ?」状態だった特色の再現も、行って一目見るなり「素晴らしい!」と声を上げるほどのものだった。

明日の旅行に備えて買った本

本居宣長とは誰か (平凡社新書)作者: 子安宣邦出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/11/01メディア: 新書 クリック: 9回この商品を含むブログ (17件) を見る 子安宣邦先生は新刊が気になる人だ。ちょっと読み始めたが、語り口調であっという間に読めそう。楽…

明日は沼津にロングドライブ♪

明日は沼津に行って印刷の立ち会いだ。ところが昼に版元の編集者から電話が入り、これまで印刷会社が交通費を負担するという話だったが、今日になって急に負担できないと言ってきたという。

ちょっとしたギミック

毎度へたくそなラフで申し訳ないが、右を見てほしい。これは7月、版元の編集者にデザインを説明した際に描いたもの。 ちょっと説明すると、上のは15日の項で示したラフと基本的に変わらない。つまりA5版の3分の2サイズの帯がかかっており、そこには大きく吹…

ようやく校了

この日、カバーと帯の再校が出て、翌朝一番にバイク便で戻し。本文はすでに15日に責了を出しているから、これにて無事 (?) に校了となる。来週火曜日には沼津の図書印刷に出向き、カバー周りの印刷と、帯の空押しに立ち会う予定。おそらく一日仕事。でも単行…

吹き出しを浮き上がらせる

すまん、ギミックの前にもう一つ大切な要素があった。それは、吹き出し部分をエンボスにすることだ。 メタな要素としての話はともかく、実体としての吹き出しを考えると(ま、一種のお遊びですが)、これは登場人物から発せられた「気」がガス状に凝固した物…

このデザインの肝は、文字と吹き出し

11月10日の項で「この本で私が最初に考えたデザインの ”肝“ は文字ということになる」と書いた。じつはこれは半分しか言っていない。 それはともかく、通常ブックデザインはタイトルから出発することが多い。じつのところ、いくら内容が良い本でも、タイトル…

下北沢のオイスターバー「ジャックポット」

寒くなると牡蠣ですな。そういえば去年は二子玉に牡蠣を食べにいったのだっけ。 昨日で結婚11周年。というわけで、知人から「いいよー」と教えらていれた下北のオイスター・バーへ。

カバー周りの初校を戻した

本当はここでカバー初校の画像を出したいのだけれど、指定通りに刷られてなかったので、後のお楽しみということにしましょう。なんであんなに大きなところを刷り忘れるんだ。それにしても、「指定通りに刷りますから、これで校了に」とはどういう言い草なの…

著作権者がブックデザインをする意味

こうしてみると、この本においてデザイナーである私が立っている場所は、ずいぶんとお気楽な地点であり、まったくいい気なもんだね、うらやましいよ、そのようにあなたは思われるだろうか。でも違うのだ。原稿書きに行き詰まったというだけでデザインは始め…

私がブックデザインをする意味

上は個人的な事情だ。それ以外にもう一つ、この本には個人的な事情があった。妻と私は共同で会社を設立しており、会社は妻から財産権としての著作権を買い取っている。つまりマンガを描いたわけでも何でもないのに、私はこの本の著作権者なのだ(ま、連載の…

なぜブックデザインをするのか?

この単行本のデザインをすることになったのは4月くらいではないかと思う。当時(いや、今もだけれど)私は相当煮詰まっていた。ずっと続けている文字コードの連載は、原稿を書き続けているにも関わらず新しい原稿を配信できない。この状況は今も続いていて、…

こんな仕事をやりました

うちの奥さんが約1年ぶりに出す新刊のブックデザインをやった。 みつえ日記――女子 (秘) パソコン事情 青木光恵著 朝日ソノラマ刊 11月末発売予定 (現在版元のウェブに予告が出てないんですが、大丈夫なんでしょうか?) 1994年頃、しばらく遠ざかっていたM…