いわゆる康煕字典体とする案が提示、討議は平行線のまま(速報)

本日午後2時より開催された第27回漢字小委員会で、常用漢字表に追加する191字種の字体について、表外漢字字体表(2000年答申)で示されてきた、いわゆる康煕字典体を採用する案が提示された。

ただしこの日の討議は賛成と反対が鋭く対立する結果となった。主要な部首であるしんにょうや食偏の形が表内で不統一になることを嫌う甲斐睦朗(京都橘大学)、金武伸弥(日本新聞協会)、武元善広(東京書籍)の各委員から反対意見が表明され、これに対して社会における字体の安定性を重視する立場から、阿辻哲次京都大学)、納屋信(都立調布南高校)、林史典(聖徳大学・副主査)の各委員が賛成意見を表明した。議論は甲論乙駁して、まったくの平行線となり、次回も議論を継続することになった。

次回は2週間後の11月25日、午前10時から東海大学校友会館にて開催の予定。この日明らかになった対立がどのように収束するか(あるいは収束させるか)注目されるところだ。

これについては、追って書く詳報を待たれたい。