INTERNET Watchの連載、第6回、第7回を配信

知りませんでした、昨日から掲載されていたのですね。

谷本さんからコメントをいただいて、一人で首をひねってました。なんで谷本さんはぼくがHNGを取り上げたことを知っているんだろうと。

それはさておき、第6回では「議員氏名の正確な表記」で掲載されている字体の歴史について、「
明朝体活字字形一覧〈上〉1820年‐1946年 (漢字字体関係参考資料集)」や字体データベースHNGを援用しつつ探ってゆき、最後は敦煌漢簡にまでさかのぼります。そしてここでは「書体の違い」が無視されていることが大きな問題点として挙げられることを指摘します。

第7回では、こうした書体の違いの無視がなぜおこるのかを考察します。その上で、「議員氏名の正確な表記」の最大の問題点は、衆議院事務局の「書かれた字のとおり」という規範が、議員本人の意志を必ずしも反映しない方向に機能し得る点であることを指摘します。さらに笹原宏之さん「国字の位相と展開」を引用して、こうした人名表記の異体字も「位相文字」と考えられることを指摘します。

明日、明後日と第8〜9回も公開される予定です。