2006-01-01から1年間の記事一覧

Zipfの法則と表外漢字字体表

5月3日の日記が、思いの外読んでいただいた方が多いようで、うれしいかぎりです。それはともかくとして、この時の文章中、以下の部分、 “誰もが満足する図書館を作るには、何冊蔵書すればいいか” という問題をご存知ですか? 具体的な数字は忘れちゃったんで…

Unicodeはなんの役に立つのか?

一昨日は駅前の喫茶店にて文字コードについてのインタビューをうけました。なんでも文字コードについて面白い読み物にしたいとのこと。X だとか02いくつだとか、訳の分からない数字やアルファベットが続くのに強い違和感を抱いている様子。うーん、いいなあ…

SFと少女マンガ

川俣晶さんが『みつえ日記(2)―女子マル秘パソコン事情― (HONWRAコミックス)』をお買い上げくださり、その感想を書いてくれたのですが、そこそこお楽しみいただけた様子でよかったよかった。文中、XML関係者はSFファンが多いのかもという話が出てますが、そう…

日経デザイン 2006年5月号

生活日報で教えていただいたのだが、特集が「これが市場を揺さぶる文字の技」だって。目次を見る限り、おもに広告の世界を対象にしているみたいですね。文字をめぐる取材記事ってあまり読む機会がないので、これは楽しみですな。このurlからオンラインで購入…

杉本幸治 本明朝を語る

リョービの看板である明朝体、本明朝をデザインされた杉本幸治さんが、今までのご自分の仕事を話すのだという。週末は忙しいだよなあ、でもこの手のセミナーは一期一会、行かないと後悔するに決まってる。というわけで行って参りました、「杉本幸治本 明朝を…

Windows Vistaのデモを見て

Mac OS Xユーザーとしては、すでに同OS上で実装されて久しいメタタグを使っての検索や、ファイル操作での透明のサポート、常駐ユーティリティーの添付、特定のキー操作でアイコンを一覧表示させタスクが選択できるなど、つい相似点に目がいってしまう。たぶ…

ビル・ゲイツ来日記者会見/Windows Vista説明会へ

今日は朝9時から、渋谷セルリアンタワー東急ホテルでマイクロソフトの記者会見。 map:x139.6997y35.6564:map わざわざビル・ゲイツが来日して、来年始めに発売が予定されるWindows Vista のお披露目をするという。これは行かないとね。集まった報道陣の数は…

ベルギービールのバー『FRIGO』

もともとビールは好きで、たまに地方へ行くとつい地ビールを試しちゃう方なんですが、ベルギーとかドイツとかアチラのものは未体験。数年前に高田馬場のフォント屋さん方面ではずいぶん盛り上がっていたように仄聞しましたが、ぼくは名のみ聞くだけで縁があ…

漢字字体規範データベースのurlが変更

もう10日くらい前に、池田先生からお知らせいただいていたのですが、もしやあまり周知されていないのではと思い、遅ればせながらお伝えします。以下のurlで、以前は引用文献が16だったのを、32に増強した上で公開されています。これらの多くは写本(もしくは…

「JIS文字コードの文字数」を増補して公開

ひさしぶりの文字コードネタですな。以前から文字コード関連の作成資料集で公開していた標記資料を、大幅に増補して公開しました。よろしければご覧ください。

春の心はのどけからまし

今日は新宿御苑で昔の仲間とお花見。中にはほとんど20年ぶりといった再会もあり、ずいぶん話がはずみました。でもって判明した様々な消息……。

足柄山のお風呂

お昼ご飯は印刷会社の近くの回るお寿司屋さんに連れて行ってもらったんですが、しかし田舎って贅沢なもんですね。回転寿司なのに、ネタがめっちゃ素晴らしい。美味しくていくらでも食べられる。桜鱒って初めて食べたけど、なんだ紅鮭のことかと思って口に入…

今日は印刷の立ち会い

気がついたらもう4月ですな。今日は「みつえ日記」第2巻の印刷立ち会いをしに、早朝から沼津へ 。ここでぶさまなことに、責了紙で特色の番号を間違えて指示してしまっていたことが発覚。いやはや、立ち会わなかったら大変なことになるところでした。

春のうららの竹の子ご飯

春ですな。まあ桜だとか鶯だとか、春の訪れを告げるものは山ほどありますが、ぼくにとっては竹の子ご飯。スーパーで煮たのを買ってきてもいいけれど、やはり自分で煮た竹の子で炊いたやつは格別であります。

京都大学の東洋学セミナーへ

24日は朝5時にとび起き、寝ぼけ眼の子供を連れて新幹線に。京都大学の東洋学セミナーに参加するためです。この日が春休み初日の子供を、京都駅までお出迎えのお婆ちゃんにバトンタッチすると、単身京都大学の吉田キャンパスにむかいました。ちなみに子供は、…

ついでといっては失礼ながら

3月には、他にも見逃せないシンポジウムがある。 「東洋学へのコンピュータ利用」研究セミナー 漢字コード研究会――「出ない漢字」「化ける漢字」をどうする? どちらも行きたいなぁ。とくに京大のものは大変面白そうだ。安岡さんの1976年のJIS漢字案というの…

あいかわらずバタバタしてますが

国語研が1億語ものの大規模コーパス計画を打ち出した。 「書き言葉」1億語集約へ 辞書編集などへ応用期待(asahi.com) 書き言葉を対象にしたものであり、記事によれば〈常用漢字表の見直し、(略)など幅広い応用が期待される。〉とあるので、字体レベルま…

ご無沙汰申し訳なし

このところ仕事が立てこんでまして、更新できずにおります。以下の仕事なのでございますが。 みつえ日記(2)―女子マル秘パソコン事情― (HONWRAコミックス)作者: 青木光恵出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発売日: 2006/04/21メディア: コミックこの商品を含むブ…

ビット舟の反響

「XMLと文字」メーリングリストで、川俣さんがおもしろい指摘をしてくださっている。 XMLと文字 ぼくなどよりも、よくご存知のような(笑)。しかし、「下から読むとよく分かる」というのは、ある意味本当で、なぜならこの次々回で、もう一度1998年の統計デ…

ビット舟特別編31を配信

本日、ぶじに配信されたようです。 特別編31 JIS X 0213の改正を総括する(3) 「JIS X 0213の改正と「漢字を救え!」キャンペーン」 今回と次の回で、1998年に日本文藝家協会が開催した文字コード問題を考えるシンポジウムを分析します。感想などお聞かせく…

K君のこと

ぼくが出版の世界にはじめて入ったのは25年前、ある小さなマンガ情報誌の無給スタッフとしてだった。この頃の仲間は、いまも忘年会と花見を名目にあつまっている。とはいえ、来なくなった連中の方がもっと多い。K君もそんな中の一人だ。 あれからちょうど25…

PAGE2006におけるプレゼンテーションの、ちょっとした言い訳

ついでと言ってはナニだが、PAGE2006で僕がしたプレゼンテーションについて、ちょっとエクスキューズしておきたい。

例示字体の恣意的あるいは便宜的なものであること

ある人が「山本さんのコメント、むずかしくて分かりづらい」と言っていた。なるほど、山本さんは突き詰めて考える質の人だから、万人向けとは言いづらいかもしれない。僕が理解している範囲で、文字コード規格における例示字体が、どうして恣意的で便宜的な…

例示字体の規範性について

山本太郎さんが、昨日のエントリーに対して2度にわたってコメントをしてくださっている。山本さんも僕もJIS X 0213改正において、例示字体が変更されたことにこだわっている。なぜか? これについて、山本さんのコメントを補足する形で説明しておきたい。

ご来場ありがとうございました

昨日はPAGE2006、ご来場いただいた方々、どうもありがとうございました。パネルディスカッションの司会って初めての経験だったので、どうもうまく仕切れずに自己嫌悪でございます。

昭和25年の朝日新聞活字使用度数調査

長く古本探しを続けていれば、いつかは誰でもなにかお宝に巡り会えるものですが、僕の場合はこれかな。朝日新聞東京本社による『活字使用度数調査 熟語使用度数調査』。なかでも興味深いのがここに紹介する結果をまとめたグラフ。全使用量が29,507,387本、使…

今日は徹夜だ、夜食がうまい

明ければPAGE2006のパネルディスカッション。というわけで、ただ今プレゼンテーション資料の最後の追い込み。つーか終わらないよぉ。

『こぶりなゴシック書体集 W1/W3/W6/外字』2月10日に発売!

いやあ、しばらくぶりの更新。あんまり久しぶりなんで、日記の書き方を忘れちゃいましたよ。まあ、ぼちぼちリハビリしながら復帰していきますので、よろしくお付き合いのほどを。 で、今日のニュースといえばこれ、こぶりなゴシック書体集 W1/W3/W6/外字 (fo…

1996〜1998年に何がおきたのか?

ただ今、1996年から1998年にかけて、パソコンとかインターネットはどのように受け容れられていたのかを調べております。 まず、冒頭のグラフを見ていただきましょう。これは1987年から2005年までのパソコンとワープロ専用機の普及率。出典は内閣府経済社会総…

弁慶橋ボート場の看板

今日、たまたま前を通った、ホテルニューオータニに行く途中にある看板。