今日は印刷の立ち会い

気がついたらもう4月ですな。今日は「みつえ日記」第2巻の印刷立ち会いをしに、早朝から沼津へ 。ここでぶさまなことに、責了紙で特色の番号を間違えて指示してしまっていたことが発覚。いやはや、立ち会わなかったら大変なことになるところでした。



お手元にDICのカラーチップがある人はご参照いただきたいのですが、責了時に「DIC572(緑色)の部分、カラーチップ忠実にもっと濃く」と書くべきところを、何を間違えたか「DIC571」(黄色)と書いちゃった。本来なら緑を黄色と取り違えれば、誰でもこれは指定ミスだと思うだろうけれど、運悪く今回はDIC2531という571と似た貴色を使っていたため、現場でDIC2531をDIC571と差し替える指定だと勘違いしたみたいなんですね。もちろん、悪いのは最初に間違えたぼくです。だって572も571も四捨五入すれば一緒だよ〜。ちなみにDIC2531はDIC571よりも濃い黄色。

ところが面白い(?)ことに、刷り出しを見るとDIC571よりも濃く、DIC2531よりも若干薄く刷られている。もしDIC2531で刷られたと言われても納得したんではないかというくらい。もちろん571と2531はインク配合からして別物なのだけれど、この程度の違いなど印刷機でどうとでもなっちゃうんですよね。これをカラーチップ通りの色に刷らない印刷工が悪いのかというと、そこまではちょっと言えない。土台カラーチップとは用紙からして違うわけで、同じ色になるわけがない。むしろこうした現象があるからこそ立ち会いが必要だと思うわけです。

逆に言えば、立ち会いに行かないと刷り上がってから「あれ?」てなことになったわけで、怖い話ではあります。まあ行った人間からすれば、印刷機のオペレーターと話しながらモノを作りこんでいく醍醐味を味わえるわけで、これはやっぱり面白いですよ。

ええと、こうして刷了した「みつえ日記」第2巻は、朝日ソノラマから4月20日に発売されます。どうか皆さまご贔屓に。