2005-01-01から1年間の記事一覧

吹き出しを浮き上がらせる

すまん、ギミックの前にもう一つ大切な要素があった。それは、吹き出し部分をエンボスにすることだ。 メタな要素としての話はともかく、実体としての吹き出しを考えると(ま、一種のお遊びですが)、これは登場人物から発せられた「気」がガス状に凝固した物…

このデザインの肝は、文字と吹き出し

11月10日の項で「この本で私が最初に考えたデザインの ”肝“ は文字ということになる」と書いた。じつはこれは半分しか言っていない。 それはともかく、通常ブックデザインはタイトルから出発することが多い。じつのところ、いくら内容が良い本でも、タイトル…

下北沢のオイスターバー「ジャックポット」

寒くなると牡蠣ですな。そういえば去年は二子玉に牡蠣を食べにいったのだっけ。 昨日で結婚11周年。というわけで、知人から「いいよー」と教えらていれた下北のオイスター・バーへ。

カバー周りの初校を戻した

本当はここでカバー初校の画像を出したいのだけれど、指定通りに刷られてなかったので、後のお楽しみということにしましょう。なんであんなに大きなところを刷り忘れるんだ。それにしても、「指定通りに刷りますから、これで校了に」とはどういう言い草なの…

著作権者がブックデザインをする意味

こうしてみると、この本においてデザイナーである私が立っている場所は、ずいぶんとお気楽な地点であり、まったくいい気なもんだね、うらやましいよ、そのようにあなたは思われるだろうか。でも違うのだ。原稿書きに行き詰まったというだけでデザインは始め…

私がブックデザインをする意味

上は個人的な事情だ。それ以外にもう一つ、この本には個人的な事情があった。妻と私は共同で会社を設立しており、会社は妻から財産権としての著作権を買い取っている。つまりマンガを描いたわけでも何でもないのに、私はこの本の著作権者なのだ(ま、連載の…

なぜブックデザインをするのか?

この単行本のデザインをすることになったのは4月くらいではないかと思う。当時(いや、今もだけれど)私は相当煮詰まっていた。ずっと続けている文字コードの連載は、原稿を書き続けているにも関わらず新しい原稿を配信できない。この状況は今も続いていて、…

こんな仕事をやりました

うちの奥さんが約1年ぶりに出す新刊のブックデザインをやった。 みつえ日記――女子 (秘) パソコン事情 青木光恵著 朝日ソノラマ刊 11月末発売予定 (現在版元のウェブに予告が出てないんですが、大丈夫なんでしょうか?) 1994年頃、しばらく遠ざかっていたM…