「BASIC80を漢字化した経理専用マシン」のこと
引き続き、古川証言の後付をやっております。古川さんの2つめのコメントに、漢字の使える経理専用マシンのことが出てくる。
http://spaces.msn.com/members/furukawablog/Blog/cns!1pmWgsL289nm7Shn7cS0jHzA!2225.entry#comment
あいかわらずクリッカブルにならないので、各自コピペしていただきたいのだが、以下の部分。
何故、山下氏がBASICを含む漢字コード体系に関わりを持っていたかというと、アルプス電気が開発したBASIC80を漢字化した経理専用マシンにて、漢字処理が必要だったのでその開発経過で議論された漢字コードが、CP/M86用M-BASIC86、そして日本語MS-DOS1.25として採用されたのでした。(実際の出荷はMS-DOS2.0からされたメーカーも多かったです。)
アルプス電気のマシンは、ミロク経理に納入され会計士さんの専用マシン、としてミロク・コンピュータ・システムから提供されていました。
このミロク経理というのは、ミロク情報サービスのことではないだろうか。とすると、この会社は1980年に、『ミロクエース・モデル100』という経理用オフコンの大ベストセラーを出している。これについては、「弥勒菩薩が由来」とか、「老舗クリーニング店発・業界秘話「内助の功とOA化」」あたりを参照。
で、ネットとは便利なもので、このマシンのカタログが公開されている。
オフコンの昔の広告・1980年代前半のうち、「ミロク経理」という欄のもの。よ〜く見てください。ミロクエース・モデル100の特徴として、右の方のビュレット3つめ。
ディスプレイには、勘定科目や摘要そして操作ガイドを、漢字で表示。
とあるではありませんかーーーーーー!!!!!
つまり、これは1980年発売にして、すでに漢字表示を実現していたマシンなのです。古川さんの上記証言にある、〈アルプス電気が開発したBASIC80を漢字化した経理専用マシン〉とは、これのことのように思えるのですが、いかがでしょうか。このマシンがシフトJISの遠いご先祖*1……かも……と思うと、なにやら後光が差してきませんか。ミロクなだけに。失礼しました〜〜。ああ、もう寝よ。