第3回ワークショップ:文字での配布資料を公開

先日、京都の花園大学で開催された第3回ワークショップ:文字―新常用漢字表を問う Part 2での配布資料を公開します。

(zip 6.4MB)


zipファイルの中には2つのPDFファイルが同梱されています。

  • 漢字小委員会における審議の実際.pdf
  • 字体をめぐる各委員の意見の変遷.pdf

前者は画面資料です。それから、この発表では第27回〜30回の漢字小委員会における各委員の字体についての発言を、強い反対、弱い賛成/弱い反対、発言/言及なし、強い賛成の4段階(他に「原案作成者」を合わせれば5種類)で分類しているわけですが、その判定の根拠とした発言を収録したのが後者のファイルです。

この「字体をめぐる各委員の意見の変遷.pdf」はそのまま字体をめぐる主な発言集(ただし、漢字ワーキンググループを除く)となっています。詳細なやりとりは議事録を参照していただくとして、どのような発言がされのか、ざっと一覧するにはよいと思います。

さて、この発表では審議会というものについて「客観性を装って役所の考え方を権威づける “隠れ蓑”」などと位置付けています。これは一見するとストレートな審議会批判のように聞こえるかもしれません。もちろん批判的なスタンスをとっていることは否定しませんが、だからといって頭からこれを否定するつもりはないことは、ここで強調しておきたいと思います。

審議会が、まったく中立で客観的な意思決定の手段と思ったら大きな間違いです。これは発表で述べたとおり。しかし、これにより様々な意見、利害が調整されることも事実です。現在のところ現実的な解として審議会が存在する以上、それを頭から否定して顔を背けるより、むしろ積極的にそこでの審議の状況を知り、批評すべきというのがぼくのスタンスです。

この点、どうか誤解なきようお願いいたします。