講師二題
以下のような二つのイベントで講師をつとめます。
- 第4回 MIAU勉強会「インターネット標準(RFC)から見た新常用漢字表の矛盾」(2009年7月3日(金))
- 「第3回ワークショップ: 文字 ―新常用漢字表を問う Part 2― 兼「文字研究会」(仮称)設立準備会」のご案内(2009年7月18日(土))
両方とも新常用漢字表がらみです。前者は国際的な規格であるRFCから新常用漢字表はどのように見えるかを話します。内容としては審議が進む「新常用漢字表(仮)第2部第8回 インターネット時代と互換漢字(INTERNET Watch)で書いたようなことが基礎になります。MIAUは自らの意思実現を目的とした一種の政治団体ですね。だから、政治的な対立軸として言語政策を考えられればと思っています。
基本的には会員向けの勉強会ですが、会員以外でも会費を払えば参加可能です。また入会すれば会費は無料です。たぶん初めてお会いする方々が多いでしょうから、終わったあとの懇親会が楽しみです。
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後者はこの2月の国語研究所でおこなった「ワークショップ: 文字」の第3回にあたるものです。演題は「漢字小委員会における審議の実際 ―字体をめぐる対立を題材として―」というものを考えています。
まず審議会というものがどういう原理で成立しているのか、そしてどういうルールで意思決定されるものなのかを確認した上で、議事録を題材に字体をめぐる対立がどのようになされ、どのように決着がついたのか(あるいは決着がついていないのか)を再現しようと思います。ここでの粉本は以下のものです。
- 作者: 森田朗
- 出版社/メーカー: 慈学社出版
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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著者は東京大学の政治学の先生です。みずからも各種審議会委員を務めた経験を生かし「審議会という場では何がどのようにして決定されるか」をまとめたもの。文章も読みやすく広くおすすめできる内容です。