「第2回ワークショップ: 文字 ―文字の規範―」の演題を変更します

今度の土曜日にせまった「ワークショップ:文字」ですが、以下のようなものに演題を変更しようと思います。

  • 大日本印刷における表外漢字の変遷
    • 日本を代表する印刷会社の一つ、大日本印刷は1950〜60年代にかけて多くの表外漢字に略字体を使用していた。その発生は何によるものなのか、またいわゆる康煕字典体への転換はなぜおきたのか、そして1990年前後に到来した情報化時代の混乱とは何か。同社から提供をうけた社内資料から考えてみたい。


当初考えていたものは「表外漢字における略字体の普及と衰退」というものでしたが、今回は大日本印刷に絞って表外字の歴史をたどってみようと思います。上では書ききれませんでしたが、同社からご提供いただいた資料だけでなく、石山茂利夫『国語辞書 誰も知らない出生の秘密』に掲載されている国語辞書への拡張新字体混入調査を援用し、国語施策の歴史のなかに跡付けてみたいと考えております。

国語辞書 誰も知らない出生の秘密

国語辞書 誰も知らない出生の秘密


みなさま、ぜひお越しください。

※付記
なお、当日は大日本印刷から提供された資料を参考のため配付する予定です(分量から全部とまでいきませんが)。