国語分科会で『「新常用漢字表(仮称)」に関する試案(案)』が承認

去る1月27日、文部科学省にて第40回国語分科会総会が開催され、『「新常用漢字表(仮称)」に関する試案(案)』が提出された。審議ではいくつかのケアレスミスが指摘されたものの特に大きな議論はなく、指摘された点の修正内容は主査に一任することとして、あわせて提出された『国語分科会日本語小委員会における審議について(案)』とともに満場一致で承認された。この日の審議は(異例なことに)予定された時間を30分ほど残して終了した。

承認された試案は修正の上、2日後の1月29日に開催される第47回文化審議会総会に提出、承認される見通し。そのうえで、いよいよパブリックコメントが開始されることになる。


さて、この日配布された資料2『「新常用漢字表(仮称)」に関する試案(案)』を以下で公開します。

本来は29日の文化審議会総会で配布されたはずの最終案を公開すべきところですが、ぼくは27日の傍聴から帰ってすぐに風邪で寝込んでしまい、文化審議会にも行けませんでした(現在は快癒しました)。このような事情でいささか出遅れた、且つピントのずれたエントリとなったことをお詫びします。

このことから分かるとおり、ここで公開するファイルは最終案ではありません。では、そのような過渡的なものを何故公開するかといえば、文化庁のサイトで公開されるよりも前に、一刻も早く試案になるべく近いものを見たいという需要に応えるためです。したがって、最終案の公開を確認し次第、このファイルは公開を取り止めます。

また、文化審議会総会の傍聴に行って最終案をお持ちの方、よろしければご連絡ください。できれば下記ファイルに差し替えて公開したいと考えております。

繰り返しますが、新常用漢字表(仮)に対する最終判断は、あくまで最終案(より正確にはパブリックコメント用の試案)を見た上で下すべきです。この点を十分に認識した上でダウンロードしてください。

  • 『「新常用漢字表(仮称)」に関する試案(案)』(6.9MB)


※追記:第47回文化審議会総会の配布資料の公開を確認したので、上記のファイルはその任を果たしたものとして公開を終了します。公開資料は下記から入手できます。ここにあるうち、資料2-2と資料2-3がそれです。ぜひお目通しください。(2009年2月6日)