日本語学会のサプライズ人事

未確認情報ですが、本日さる方から聞いた話によれば、一昨年に国語学会から名を改めた日本語学会の新会長に、野村雅昭氏が選ばれたようです。なお先ほど見たら、新会長人事については、まだ日本語学会のウェブページには掲載されていません。


ところで野村氏は83JIS改正が発生せしめた混乱について、ご自分できちんと総括されていらっしゃるのでしょうか? 長い歴史を持つ学会の責任あるリーダーに、本当に氏が就任されたのなら、これについて明らかにするのが社会的な責任というものであるように思うのですが、いかがでしょう。

もちろん、83JIS改正の責任を、原案作成委員長でもない野村氏一人に帰すべきではないでしょう。また、ドットインパクトプリンタの字形を定めるJISに合わせようという83JISの意図は、当時の状況を考えれば十分説得力のある判断だと考えます。

しかし、JIS X 0213: 2004によって規格の面でケリがつくまでの20年余、あれだけの混乱を生じさせ続けた結果責任に関し、原案作成に関して大きな役割を担ったとされる人物が、公になんら言明をしていないというのは、いかがなものでしょうか。

少なくとも1980年代からごく最近まで、編集作業で83JISによる文字化けに悩まされ続けたぼくは、これについて野村氏のコメントを聞きたいと思い続けてきました。

もし信じるところがあってのことならば、ぜひ思うところを堂々と明らかにすべきです。どうもぼくは、割り切れない思いを持ってしまいます。