活動のご報告

しばらくご無沙汰してしまいました。よくあることですが、Twitterというのはブログの敵ですね。どうも書く気が拡散してしまう。ごめんなさい、言い訳です。

昨日、今日とぼくの原稿が掲載されました。

去年からやっているCNET Japanの連載「絵文字が開いてしまった「パンドラの箱」」の番外編として、Googleの絵文字符号化担当者にインタビューしました。

このプロジェクトが初めて公にされたのは2008年11月ですが、それ以前、どのような経緯でGoogleは提案に踏み切ったのか、そこにはどのような思いがあったのか、お話を聞きました。後編の最後の辺りで、ここ数年のバズワードクラウド・コンピューティング」を生まれて初めて使ってみたのだけれど、これで意味あってますよね?

それから、3月19日に京都大学人文研で絵文字符号化について発表します。

内容的には、文字研究会の第4回ワークショップ:文字―言語生活のなかの文字―でおこなったものの続編ということになりましょうか。

なお、この研究会で配布される予稿集には、CNETの連載が全部(上記のインタビューもふくめ)まとめて掲載されます。もともとこの発表の話は、主催者である安岡孝一さんが、CNETの連載がビット列でしか存在していないことを懸念して、紙に残しなさいと言ってくれたところから始まりました。筆者としては感謝するのみ。

当日はぼくのすぐ後に、もろしげきさんが「携帯電話の絵文字におけるsemanticsの問題」と題した発表をする予定。ぼくなどの中途半端な話だけでなく、絵文字について実りのある議論が期待できます。

しかも絵文字とは(もちろん)関係ありませんが、石塚晴通先生が北海道からいらっしゃいます。漢字字体規範データベース「HNG」について創始者自ら話されるというのだから、これは聞き逃せない。豊島先生が以前、HNGの包摂規準は畢竟石塚規準とおっしゃっていた記憶がありますが、そのあたりのことに話が及ぶのでしょうか。畿内だけでなく、多くの方にご来場を乞う次第です。