その後届いたマンガのコマ②
なにか符号化というよりマンガ表現に傾きつつありますが、続報であります。その後も何名かにお送りいただきました。あつくお礼申し上げます。
そのうえで永崎研宣さんの応募コマ。今までで一番きれいなスキャン画像であったことを申し添えます。ご性格がしのばれますな。
勝ち誇り:三浦健太郎「ベルセルク」第18巻、白泉社、1999年、p.182
ふっ(冷笑):荒川弘「鋼の錬金術師」第1巻、エニックス、2002年、p.23
いいのではないでしょうか。「ベルセルク」の勝ち誇りは、そのものズバリという感じ。「鋼の錬金術師」の方がもう一つ冷笑が足りない気もしますが、使えると思います。
つづいて内田明さん。こちらはブログのエントリ。
う〜ん微妙だなあ。試みに表情(および鼻息)だけをトリミングしてみましょう。本当は部分引用はしたくないのですが、必然性があるということでご容赦を。
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」第6巻、集英社、2004年、p.97(部分)
たしかに顔を上向きにして目を閉じ、鼻から息を噴出しているという主要部分は同じですね。たしかにこれは「勝ち誇り」ではあります。しかし「鼻高々」を意味する鼻の強調表現が強すぎて、はたしてマンガ表現を知らない欧米の人に分かってもらえるかどうか。自慢する際の鼻の強調は、日本独自ですよね? 微妙というのはこのことです。
うーん、募集していて思ったのですが、使えそうな応募よりも、難のある応募の方がむしろ興味深いですね。