その後届いたマンガのコマ


昨日募集したマンガのコマですが、その後届いたものをご紹介。


まず改めて募集している絵文字を確認しておきましょう。2つ募集しましたが、届いたものはいずれも「勝ち誇り」でしたので、そちらだけ示します。

左はわれわれが作った修正グリフ、右が大元のソースであるauのグリフです。修正グリフで吹き出している鼻息が上向きになってしまったのは、制作上の都合から顔の輪郭線内に収め、かつ口との干渉を避ける必要があったからです。その結果ちょっと似ていない。まあ、これはデザイン差として、他の修正グリフと合わせるため包摂したのですね。ソースは顔が上向きなのも特徴ですが、同じくデザイン差と考えて無視しています。ともあれ、大元はこういう特徴を持った字であることということです。

さて、その上で応募してくれたコマの紹介。まずは昨日につづいて西岡裕二さん。


今日の早川さん2』COCO「着飾った捕食家たち」早川書房、2008年、P.62 

うん、よく分かってるなあ。最大の特徴である鼻から出ている小さな吹き出しもあるし、それ以外の目や口の表情も似ています。でも後ろ向きなので、欧米の人にこれを見せた場合に分かってもらえるか、すこし不安が残るかなあ。

つぎに柳瀬直裕さん。2つ送ってくださいました。


とりぱん 第183羽』とりのなん子「とりぱん7」2009年、講談社、p.97


とりぱん 第205羽』とりのなん子「とりぱん8」2009年、講談社、p.65

両方ともソースと同様な、鼻息を表す小さな吹き出しがあります。元のマンガを読んでいないので自信はないのですが、上のコマは「勝ち誇り」とは微妙に違うような気もしますね。これはもしや、外見は「仕方ないなあ」(失望)と溜息をつきつつ、内心は得意になっているという表現なのではないでしょうか。つまり、「勝ち誇り」ではあるけど、相対的には失望の感情の方が強い(それを表しているのが鼻の横の汗)。違ってたらすみません。

下のコマはたしかに「勝ち誇り」ですね。しかもソースと同じく顔が上向き。ただし、おそらく登場人物の性格からでしょうけれど、勝ち誇り方が少し屈折していますね。その結果、ソースと並べると少し印象が異なってきます。でもいい感じですよ。ありがとうございます。

引き続きマンガのコマを募集中です。「これよりもっと似ているのを知っている!」という方、ぜひぜひご応募ください。応募要項はこちら