INTERNET Watchの連載、第2回が掲載

ここで書いた「頰、塡、剝、𠮟」の4文字ですけど、改定常用漢字表の側でやるべきことはないのか、いろいろ考えているのですが良策が思い浮かびません。

JIS X 0208字例示字体と字体差のある字に関しては、現状の「表の見方」にある〈〜〜当該の字体の使用を妨げるものではない〉で、まあいいかなと思いますが、前掲4文字はこの一文では対処不能です。

これらはUnicodeでは符号化できますが、現状のほとんどのシフトJIS実装では符号化できない。安岡さんが提起しているように、許容字体にするのも一案ですが、それでもメール等で受信すると文字化けになることは避けられません。つまり「新しい常用漢字に基づこう」と思った善意の人が文字化けを撒き散らしてしまうことになるわけで、頭が痛い。

これをもって、シフトJISからUnicodeへの移行が促されるから良いのだ、という考え方もあるでしょうが、それはちょっとハードランディングに過ぎますよね。現に文字化けはおこるわけで。

いわゆる康煕字典体の方を許容字体にするか、いっそのこと収録を取り止めた方が混乱はないのかも……。うーん。