6つの質問で読み解く『新常用漢字表(仮称)』

数研出版で出している『つれづれ』に5ページほど寄稿をしました。これは教材会社である版元の営業ツールとして、高校の国語科の先生方に配布するA5判の小冊子です。ご存知のように国語教育については、今回の常用漢字表改定により大きな影響が及ぶはずです。その真っ直中にいる国語教師が主な読者層ということで、大変やり甲斐のある仕事でした。


内容としては、以下のような質問をたて、それに回答する形で新常用漢字表について解説するというものです。自分の主張は脇におき、なるべく客観的な記述を心がけたつもり。

  1. 「新常用漢字表」ってなに?
  2. いつ制定されるの?
  3. なんで改定されるの?
  4. 「試案」の基本的な考え方とは?
  5. どういうふうに変わるの?
  6. 「字体の不統一」って?
    • 字種・字体・字形
    • なぜ不統一になったのか
    • その理由はなにか
    • 手書き文字と印刷文字
    • 字体の許容
    • 字体不統一でよい理由

また、以下のような図や表を掲載しています。

  • 図1「新常用漢字表」で追加された191字種
  • 図2 字種・字体・字形の違い
  • 図3 追加字種と部分字体が不統一になる現行常用漢字の一例
  • 図4 印刷文字、手書き文字と字体の関係

ところで上のうち図3ですが、これは本ブログにおける6月27日7月23日のエントリで公開した表が元になっています。コメントでご批正くださった皆様に、深くお礼申しあげます。

ささやかながらコメントをくださった方々へのお礼として、この『つれづれ』を贈呈したいと思います。ご希望の方は小形まで「つれづれ送付希望」というタイトルにて、

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を明記の上、メールをください。郵送いたします。アドレスはプロフィール欄をご覧ください。

じつは10月17日に開催されるもじもじカフェ第19回「どうする常用漢字」で講師をすることになりました。そこでも版元の数研出版さんのご好意により、参加者に「つれづれ」を差し上げることになりました。これについての詳細は、参加募集開始の20日過ぎにでも、またお知らせすることにしましょう。