[新常用漢字表] 第32回漢字小委員会に行ってきた(修整あり)

主なトピックは以下のとおり。

  1. 新たに7月28日に審議が追加されることになった。(資料3)
  2. それとは別に、新たにフォント・文字コードに関する懇談会を開き、専門家に話を聞くことになった。
    • 電子機器等の専門家が委員にいないこと、現に試案で二水のデザイン不統一が生じていること等に対処するため等の指摘に応えたもの
    • 今週中に委員は質問事項を文化庁に送付、これをもとに漢字WGが人選をおこなう
    • 開催日は6月下旬を目途に調整する
    • 公開・非公開は漢字WGであらためて考える(一部委員より自由に質問したいので非公開を希望との声あり←傍聴者がいると、聞きたいことが聞けないのか……)
  3. 主に批判的な意見を中心にまとめた新資料が配付、これに沿って審議がおこなわれた。
    • 資料2「意見募集で寄せられた意見(基本的な考え方)に関するメモ」
    • 賛成意見は委員会としてとくに議論する必要がないわけで、むしろ議論の必要のある意見をまとめた。
    • すでに過去の審議で検討ずみである場合は、その内容が併記してある。
    • 参考資料3として配布された「意見募集で寄せられた意見(基本的な考え方に関する意見)」と連動する。
    • 前回の内田委員の提起により作成したもの。
    • いいアイデアと思ったが、この日の協議では思ったほど活発な意見はでなかった印象。


以下、傍聴仲間の小熊さん、狩野さんに業務連絡です。阿辻委員の隣に座っていらして、「鬱」のエピソードに関連して「それは新漢字表に対する不安の表れでは」と発言した委員は、井田由美委員ですか? 迂闊なことに確認していませんでした。お教えください。

  • 追記:個人的には、専門家へのヒアリングはパブリックコメントに寄せられた意見を漢字小委員会なりに真摯に受け止めたものと考えています。その点が分かりづらかったと思われるので修整しました。