今年も京都に行くぞ
3月の最後の金曜日は毎年のお約束。京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター(長いなあ)主催のシンポジウム「東洋学へのコンピュータ利用」の演題が発表されました。
- 10:00〜10:10 開会挨拶
- 10:10〜10:55 『内村鑑三全集』デジタル版の文字処理について ―電子出版における文字と文字コードの課題―
- 當山日出夫(立命館大学GCOE)
- 10:55〜11:40 グリフウィキの現在
- 上地宏一(東京工科大学)
- 13:00〜13:45 平成明朝体グリフの字形変異について
- 高田智和(国立国語研究所)
- 13:45〜14:30 新常用漢字(仮称)試案の字体における問題点
- 14:30〜15:15 中国の漢字符号化の歴史とGB 7589・GB 7590
- 川幡太一(NTTコミュニケーションズ)
- 15:30〜16:15 Old Hanziにおける甲骨文字符号化作業の問題点と、金文・列国文字符号化作業への影響
- 鈴木敦(茨城大学)
- 16:15〜17:00 類目外字における“Old Hanzi”
- 守岡知彦(京都大学)
- 17:00〜17:10 閉会挨拶
毎年、今年はどうしようかなあと思うのですが、やはり演題をみると行かざるをえませんね。
全部が気になるけど、高田さんは平成明朝との付き合いがおそろしく濃い方だから、どんな「問題点」が出てくるのか楽しみです。濃いといえば安岡さんの見つけた問題点、一部はスラッシュドットの日記で発表されているけど、他にどんなものがあるのか聞き逃せません。
鈴木さんのUCS甲骨文字収録ネタは、個人的ないきがかりもあるので、ぜひ沢山の人に聞いてほしいと思っています。本当にこれは大問題なんだから。川幡さんの発表は、GB2312からの歴史をおさらいしてくれるのでしょうか。守岡さんの発表は、出てくる字形とその頻度、そしてそこから浮かび上がる背景が楽しみですね。當山さん、上地さんはどんな話題がでてくるのか。ああ、當山さんはサマリーをブログで書かれていますね。
先日、主催の安岡さんにお会いした際に聞いたところによると、20回記念の「お土産」が用意されているとか。
仕方ない、夜行バスで帰ることにして強行軍だ!
追記
開会挨拶が「0:00〜10:10」になっていたのを修正。真夜中に開会するとは、どんな怪しいシンポジウムか。川俣さん、ご指摘ありがとうございます。