『津波:アンダマンの涙』という本を編集しました

ほぼ3年がかりで、ようやく発売に漕ぎ着けました。拾ってくれたのは、めこんという出版社です。ぼくが持ち込んだだけでも6社くらいに断られました。それをよくこんな地味な本を出してくださいました。桑原社長には足を向けて寝られません。

この本の仕事は、本ブログのエントリーが縁になって舞い込んだものです。2006年1月4日のこのエントリ。これを覚えていてくれた筆者の白石昇さんがメールをくれたのがこの年の6月ですから、あれから3年弱ということですか。長かった。


以下のような表紙です。

カバーデザインに関しては版元が担当したのでぼくはノータッチですがリュウミン……)、本文組版をやっています。

初めて組版でお金をもらってしまった。というよりこの仕事、3年もえんえんと原稿の添削、修整の指示をつづけて、作ったゲラは13校に及んだのですが、そうした編集の仕事に対するギャランティはいただけず、持ち込みの方便として読みやすいように本文を組んだことだけに報酬が出ました。まあこのご時世ですから仕方ありません。そもそも途中からビジネスは放棄していましたし。

発売はもう少し先で、おそらく来週くらいになるのかな。アマゾンにも出ますから、そうなったまたお知らせするつもり。で、その打ち上げで話した録音がインターネットラジオになりました。白石さんのポッドキャスト番組です。全部で3回になるそうですが、今のところ配信されているのは2回までです。

便利なもので、タグを貼ればこのブログでも掲載できちゃう。以下のものです。

■009/02/08(Sat)-0086 第0086回目は新刊『津波アンダマンの涙』発売記念、ゲストはフリー編集者の小形克宏さん(第1回)です。
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■2009/02/24(Tue)-0087 第0087回目は新刊『津波アンダマンの涙』現物到着記念、ゲストはフリー編集者の小形克宏さん(第2回)です。
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まあ勝手なことをいってオダをあげていますが、発売までの苦労を思い出して少し頭がおかしくなっているとお思い下さい。よければ聞いてみてください。