パソコンのリプレース

ひきこもっていた間の最大のイベントはパソコンのリプレース。以前使っていたPowerMacintosh G4(アップルによるコード名で言うところの "Mirrored Drive Doors" ってやつ)は2003年の1月に買ったんだけど、これには本当に本当に苦労させられました。



買って半年でメモリ交換したのを皮切りに、同年11月にはロジックボードとCPUとグラフィックボードを交換(当然保証の範囲)。普通はここまで交換すれば全快するだろうに、以降どうも決まって涼しくなる頃に調子が悪くなってメモリやらHDDからを交換する繰り返し。排熱性能の不足を強く思わせる症状ではあります。本当に本当に本当に疲れましたよ。


今年に入ってからはFirewireIEEE1394)とUSBが死んでしまうという症状が発生。それでも「パワーマネージャーのリセット」という儀式により快復するけど、これが大変面倒くさい。いちいちコードを全部引っこ抜いて筐体をあけ、メインボードのポッチを押さないといけない。


これ以外にも突然のフリーズなんて日常茶飯事。それでもシングルユーザモードで再起動→fsck -y のコマンド実行、及びDiskWarrior及びDrive Geniusで数週間は保つので凌いでいたけど、とうとうにっちもさっちもいかなくなった。もう何をやってもカーネルパニックが発生する。とくにInDesignとかWordなど大物アプリの使用中が著しい。HDDを交換しても、メモリをデフォルトに戻しても再現。そのくせTechTool Proで調べても何も異常がでてこない。"AppleCare Protection Plan" という延長保証は申し込んでいたけど、これは昨年1月で切れているから、もうお手上げ。


いつだったかMac OS Xの製品発表会でアップルの社員がかる〜く「Mac OS Xはフリーズしませんから」とかなんとか言い放ったのを、わたしゃ絶対忘れんからな、まったくもう、責任者出てこい!


さて、このようにして万策尽きて買い換えを迫られることになったわけです。買ってから4年半ですか。ぼくの使い方なら能力的にはまだまだ使えるのになあ、残念。このような目に遭えば、普通はWindowsに乗り換えようというものですが、何かいいのか懲りずにまたアップル製品を使うことに。因果なものですなあ。しかも結果的にはアップルストアで買ったんだから悔しいじゃありませんか。


買う製品はMacProです。
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今までデュアル・モニタで使ってきたんですが、アップル製品のデスクトップ機種で、モニタを2つ接続できるのはMac Proしかないので、現状を維持しようとすれば選択の余地がない。CPUがIntelになり、その数も2×2で当分は力不足を感じることもないでしょう。アップル価格で319,800円。価格コムで調べると最安値が28万円ちょっと。差額はおよそ35,000円前後というところ。思ったより少ないね。


ところで、うちは奥さんと2人の原始的かつ零細な家内制手工業だけれど、一応法人。そこでキャッシュで買う以外にリース/レンタルという選択肢もあるわけです。現金払いとリース/レンタルの違いは所有権の有無。後者は払い終わった後に商品を返さないといけない。まあでも手元に残ってもねえ、家が狭いので困るだけ。下取りに出すにしても手間がかかる。反面で強制的にリプレースをしなければならなくなる結果、陳腐化したマシンを使い続けることを防ぐことができる*1。つまり返さないといけないということはデメリットにならず、むしろメリットになると判断した。そこで後者に決定。


次なる選択はリースかレンタルか。リースの場合期間満了後にきわめて安価に使用継続できるメリットがあるわけですが、前述のごとくパソコンの場合は陳腐化が著しいので、これはあまりメリットとは言えない。また支払額もレンタルの方が若干安い(もともとリースは中長期、レンタルは短期という棲み分け)。そこで熟考の末にリースに決め、期間は延長保証を申し込んだ場合に保証が切れる3年としたわけです。世の中には常に最先端のマシンを使い続けるために1年リースにしている猛者もいらっしゃるわけですが、ぼくはそこまでの必要はない。


こうして最後の選択はどこでレンタル契約を結ぶかになります。今回はアップルストアレンタルプログラムにしました。もちろん安値な店でレンタルもやっているところを見つければもっとお安くはなるでしょうが、月額にならすとそんなに差はないだろうし、とにかくiBookで日々の業務を凌いでいる状態だったので、今回は納期が早いことを優先しました。今回の場合、6月20日に申し込み、そこからレンタル会社の審査があり、商品が我が家に届いたのは27日。すなわちちょうど1週間で使用可能になったことになる。


月々の支払額はMac Pro本体が8,900円、これに [rakuten:akibamac:865310:title] が880円で、合わせて9,780円。悔しかったのはアップルストアの甘言に惑わされて AppleCare Protection Plan もふくめてしまったこと。こんなものアマゾンででも買えるのだから、レンタルにふくめるメリットは少しもない。これを別に買うことにすれば月額9,000円を切ったのに。アップルストアの場合、法人レンタルはウェブでなく、必ず電話で購入申し込みをする必要があるのだけど、「メモリもいかがですか」のセールストークはかわしたけど、故障に翻弄された直後だったこともあり、ついつい一緒に延長保証も買うことにしてしまった。次回は引っかからないようにしよう。


なお、メモリはトイコムにて1GHz×2を税込23,980にて購入。もちろん永久保証。ハードウェアの要求性能が厳しくなっているので、メモリに保証は不可欠。これは前のG4で身に染みて知ったこと。



以上、3年後にマシンをリプレイスする私にむけた心覚え。3年後の私は、次にどんなマシンを選ぶのかな?

*1:4年半使ったG4が陳腐化しきっていなかったことを考えると、この点じつに微妙ではあるのですがね。考え方を変えれば、本文で後述のごとく延長保証期間外で使うことをやめたとすることもできる。ユーザーにとっちゃ悔しい話ですが。