小池繁夫『世界の名機カレンダー』2007年版頒布開始
例年この季節になると時間の早さを思い知らされますが、皆さま来年のカレンダーはもうお求めになったでしょうか。ぼくはここ数年、富士重工のを買う慣わしになっています。かつてのハセガワの箱絵で知られる航空機画家、小池繁夫さんが描くカレンダーだから。富士重工といえばかつての中島飛行機。これ以上ない組合せといえましょう。
来年のものが、すでに16日から頒布が開始されています。
送料・税込で1部1,500円。一部プラモデルショップなどでも売っているようですが、ぼくはいつも現金書留で上記に申し込んでいます。
小池さんのイラストは、『クラシック エアプレーン』というサイトで見ることができます。ここにある小池さんの言葉によれば、「これらは飛行機を描いているのではありません。周りの大気や背景を描き、そういったものを通じて、飛行機の性格を表現しています」とのことですが、まさにその通り。これに付け加えるべき言葉を知りません。
蛇足を承知でつづければ、小松崎茂さん、高荷義之さんといった方々は飛行機や軍艦を通して人間やその情念などを描こうとしたのに対して、小池さんは純粋に飛行機そのものを描こうとしているということ。だからでしょう、描かれた作品からはまったく汗の臭いがせず、ただひたすら叙情的です。もちろんどちらが良いということではありません。
ぼくは一頃、前記サイトからダウンロードしたイラストを壁紙にしていました。おそらく同じ壁紙でも高荷さんの作品だとちょっとうるさいはずです。そして小松崎さんの作品では、もう気になって仕事どころではなくなる。しかし小池作品だとこういう用途に見事にはまります。そのくせ手を休めてしばらく見入ると、ここちよい世界に誘ってくれる深みを持っています。
ファンにとって大変困る問題があります。それは2ヵ月に1回、カレンダーを破った後の処理に困ること。捨てるには忍びないし、かといってとっておく方法もない。そこでしばらくそこらへんに置いておくけど、結局は場所に困って捨ててしまうことになる。
しかし今年は良い方法を思いつきました。2部買えばいいんです。1部は保存用。といってたかだか3,000円ですからね。これで心おきなく捨てることができる。あ〜よかった。
- 作者: 小池繁夫
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2004/12
- メディア: 大型本
- 購入: 1人
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