当用漢字改訂音訓表(昭和47年 国語審議会答申)


日本書房で1500円。昭和47(1972)年っていったら、34年前か。前文を読むと冒頭から、

我が国では、漢字と仮名とを交えて文章を書くのが明治時代以来一般的になっている。(p.1)


と、いきなりパンチ一発。



この有名な一文により、当用漢字表以来の国語施策の転換が宣言されたわけです。まあ、内容は知っていたけど、こうして現物を手にとると感慨も湧きますな(あ、この部分は中間答申からかも。要確認だな)。

そこで戦後の国語施策の改善のための具体策を諮問された本審議会は、当用漢字について字種・字体・音訓の面から検討を重ね、まず当用漢字音訓表の改定に着手することとした。(p.1)


つまり、この当用漢字改定音訓表から、すでに現在の常用漢字表路線ははじまっていたわけです。そういえば渥美書房常用漢字の中間答申を注文したんだけど、まだ届かないな。