いやはや、もう1週間があっという間にたっちゃった。新しいiBookはなんとかセットアップ完了、壊れやがった古いiBookは昨日下取りへと無事に旅立っていきました。そんななか、どうにかこうにか原稿は書き上げて(新しいとバッテリの持ちがいい!)、ただ今各メーカーに送って確認中、ただ今ドキドキ返事を持っているところ。うまくいけば来週公開か。はたして無事に公開できるか、某メーカーはどう出るか。いつもだったら気易く返事をくれる人々が、今回に限っては誰も何も言ってこないのが不気味。新聞みたいに断りなしに抜き打ちで掲載する手もあったが、やはりそれは自分の流儀ではない。いつもの通り時間をかけ、確認をとってから掲載することにした。まあ賽は振られたので、まな板の上の心境でございます。


ともあれ、後々のためにiBookの導入時のトラブルを以下に記録しておく。もう半分忘れかけているけどね。

  • 10月7日、午前10時にiBook到着。さっそくセットアップ。
  • やはり新iBookFirewireで接続すると旧マシンからシステムを転送するアプリが起動するようになっていた。これを使わない手はない。
    • しかし、旧マシンは死んだばかり。
  • そこでひらめいた。旧iBookはあきらめて、メインのPower Mac G4からシステムを転送すればいいんじゃない? あたしってあったまいい!
    • しかし、転送先である新iBookのHDDはたった60GB。一方でPower MacのHDDは、すでに70GBを越えた使用量。
  • 転送に先立ち、まずPower Macのシステムを60GBにダイエットしなければならない。少なくとも約10GBを別のHDDに退避させることにする。では、なににするか。
    • やはり早いのはiTunes関連のファイルだ。大容量かつ一つのフォルダにまとまっている。これを増設HDDに退避させた。
  • いよいよ転送。ところが、どうやっても転送元のPower Macが認識されない。「お使いの古いMacには転送できるシステムが存在しません」だと。
    • さんざんあがいた末にサポートに電話。サポートは、転送アプリではなく、Power Macのトラブルではないかと不気味な発言。
    • そんなバカな! と言ったが、引退したPowerBookG3で新iBookに繋げたところ、あっさり繋がる。一方で、Power MacPowerBookに繋げようとしたら認識しない。やはりPower Macが原因なのだ。
      • どうやら2台接続してあるHDDのうち、システムをインストールしていた120GBのHDDになんらかのトラブルが発生していた模様。一見、なんの異常もなかったのだが、恐ろしいことだ。このまま使っていたら、どうなっていただろう。
      • ちなみにもう片方はバックアップ目的で、つい数日前に買ったばかりの250GB。考えてみれば普段の心がけが良かったというわけか。こいつにiTunes関連のファイルを退避させていたわけ。
      • もちろん、ファイル転送アプリ自体の使用をあきらめて、ひとつひとつ自分でファイルを転送、アプリケーションを再インストールするというやり方もある。
      • しかし、それは本当に大変。転送自体に1日かかるし、その後のアプリの設定を考えると、2日がかりと考えていい。それはやりたくない。とくに便利なファイル転送アプリの存在を知った今となっては尚更だ。
  • 250GBの方に普段どおりの環境を再現し、それをiBookに転送することにする。うまくいくかどうかギャンブルだが。
    • 250GB上にRetrospectにより120GBのバックアップファイルを作る。これが延々数時間。
      • Retrospect Desktop Backup 6.0 for Macintosh
  • つくったバックアップを250GB自身の上で展開する。これまた延々数時間。
    • この隙に1Gメモリを増設しておく。
      • 純正で唯一のテスト環境、Apple Hardware Testがないことに気づく。普通はそういう名前のCD-ROMが添付されているのに、見あたらない。
      • サポートに電話して、2枚ある「Software Install」というDVD-ROMのうち、No.1とある中に入っていることを教えられる。紛らわしいったらありゃしない。
      • テストするが大丈夫なようだ。増設メモリが赤く表示されているが、どういう意味だろう?
  • 復元終了。ところが、「ディスク全体を復元」を選択したら、最初に退避していたiTunes関連のファイルが消されちゃった! まあいいや、ずっと前にバックアップはとってあるし。なんとかなるだろ。
    • しかし、特定のファイルだけ復元するのは今までやったことない。大丈夫か? まあいいや。ダメな時はあきらめよう。
    • 以前のバックアップから、iTunes関連のファイルを部分的に復元することも成功。DRM関連のトラブルもなし。
      • しかし、Retrospectって、本当に偉いな。今回はこのバックアップソフトの優秀さに助けられた。
  • 復元したシステムを、250GBを起動ディスクにして起ち上げてみる。成功! この時点で、すでに夕方。
  • いろいろいじってみるが、どうやら正常に動く。Retrospectはスゴイ。30万近くもあるファイルが正常に復元できるなんて。当たり前かもしれないが、大変な技術だ。
  • そして、新iBookに接続してシステム転送。こんどはあっさり成功。
    • ただし、StaffIt Deluxeだけうまく転送できなかったとレポート。1つだけの再インストールですむなら御の字だ。
  • 今度は新iBookのセットアップだ。この時点でもう夜中。
    • AirMac関連のセットアップをする。
    • まだPHSによるダイヤルアップ接続ができていないけど、まあなんとか使えるから良しとしよう。
  • ここまでが7日の話。ああ疲れた。
  • 翌8日。いよいよ実戦投入。
    • あれ、なんだか遅いなあ。本当に1ギガなのかしら。
    • でも、バッテリの持ちの良いのはありがたい。
    • 夕方まで仕事して帰宅。
  • 帰宅後、「このMacについて」をよく見たら、メモリがデフォルトの256MBしか認識されていないことに気づく。
    • そういえば、Apple Hardware Testで増設分が赤く表示されていた。
      • だめならだめって言えよ! 道理で遅いはずだ。
    • とにかくメモリを入れ直そう。
      • ところが、メモリスロットにアクセスするべく、キーボードを引き上げようとしたら動かない! 昨日はちゃんとできたのに!
      • どうやっても動かず万事休す。サポートに電話する。ところが電話に出たヤツは「手順どおりにやって出来ないなら、実際に見るしかない」としか言わない。もっとなんとかアドバイスはないのか!?
    • しかたないので、翌日朝一番で銀座のAppleStoreに行き、見てもらうことにする。
  • 9日、台風上陸の朝、クルマで銀座へ。開店10分前のAppleStoreにつく。
    • 店の前で待っている先客がいて、僕は二番乗り。開門と同時に2階のGenius Barへ階段を駆け上がる。
    • 担当のお兄ちゃんは、見るなり「あ、これは引っかかってますね」といってカチャカチャやったと思ったら、見事にキーボードを引き上げた。そ、そんなバカな!
      • たった1分で解決。脱力する。なんのために……。
      • まあ、ついでに買う予定だったAirMacの増設アンテナを買ったので、良しとするか。
  • 帰宅後、メモリを入れ直す。今度はあっさり。
  • ついで、PHSの接続設定。これも試行錯誤するか、無事終了。
  • 結局足かけ3日かかってしまった。