今年度最後の漢字小委員会が開催

9日は新装なった文部科学省の庁舎で、第20回漢字小委員会が開催されました。この日の審議の大きな目玉は、上部組織である国語分科会総会に提出する『国語分科会漢字小委員会における審議について』をめぐる議論。これは今年度の審議内容をまとめた文書で、つまりこの日のテーマは今年度の総括ということです。

これについては、すでにいくつか報道されていますね。

いずれも2010年2月に答申を予定されている新常用漢字表(仮称)に新しく入るであろう漢字にスポットをあてた記事です。べつに内容は間違ってません。広範な読者に向けた一般紙としては耳目を集めやすい切り口を工夫するのは当然でしょう。しかし傍聴を続けてきた者としては、あまりその部分だけを取り出すのはミスリードを誘うように思います。そもそもこれら県名を表す表外漢字を入れることは、ずっと以前に合意ずみであり、この日に決まったわけではないのですから。

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