LeopardにおけるJIS X 0213:2004(2004JIS)対応

それはともかく、iBookLeopardをインストールしたので、取り急ぎ2004JIS対応についてお伝えしたい。とにかくインストールしたばかりなので、まだ十分には確認できない事情はご了解されたい。



  • ヒラギノフォントは90JIS対応の「Pro」と、2004JIS対応の「ProN」の両方がインストールされる(ただし角ゴW8 Stdに対してはStdN)。
  • PagesやKeynote、Numbers、iPhoto等のアップル純正アプリで、デフォルトフォントがProNになるということは、今のところ確認できていない。上書きインストールをしたのだが、この場合インストール前の設定が保存される。これらのアプリのうちKeynote、Numbersはインストール後Leopardで初めて起動したのだが、デフォルトフォントはProNにはなっていなかった。
  • 上が事実であるとすれば、かつてのマイクロソフトがとった方法と比べ、とても常識的で穏健な対応の方法といえる。ユーザーは90JISと2004JISのいずれかを強制されたりせず、自分の意志により選択できる。
  • ただし、多くのユーザーが2004JISとは何かをあまり知らない状況下で、ほとんど同じに見えるフォントが何の説明もなく同居している状況は、かえって混乱の元にならないだろうか。
  • 事情を知らないユーザーの「どっちを使えばいいの」という疑問に、それぞれの用途をきちんと示して誘導する工夫が求められるのではないだろうか。
  • 不思議なのはProNフォントのグリフセット。Adobe-Japan1-5ではない。かといって1-6フルセットでもない。これはなんなんだ?



  • システムの文字パレット「グリフ一覧」をみると、1-5の範囲である20316より後もグリフが埋まっている。その意味では1-6だ。
  • しかし、1-6の仕様書と上のキャプチャを比較して見てもらいたいのだが、この並び方は1-6そのものではない。たとえば上では「20320」にあるかのように見える漢字は、仕様書では「22920」であり、チップも同じCID値を示している。
  • 1-6は「23057」まである。その意味でも、これは1-6そのものではない。つまり1-6を部分的にサポートしたものと思われる。
  • ごめんなさい、ここらへんが今日の限界。どなたか詳しい方の後続のレポートを待つ。直井さんとか。